ソーチェンの規格と選び方その②

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11月も下旬に差し掛かり、本格的に寒さが増してきましたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか 、アグリズバイヤー ボブです。
先日、お昼のお弁当を買いにスーパーに寄った際、おいしそうな焼き芋のにおいが漂っていてついつい買ってしまいました。
ちょうど焼き上がりの時に遭遇したようで、ほくほくでした。サツマイモといえば「安納芋」が有名で、確かにめっちゃおいしいですが、ほかの芋もなかなか負けていないですね。品種はわからなかったのですが、茨城県産の甘くてねっとりしたとてもおいしいサツマイモでした。
焼き方とか保管の仕方とかおいしく焼くにはちょっと難しい焼き芋。収穫してから2~3週間ぐらい置くと甘みが増しおいしくなるようですよ。
そういえば、小さいころ収穫したサツマイモは穴を掘ってもみ殻を満たした穴に保管していましたね。濡らした新聞紙でくるんでアルミホイルで包み、お風呂の焚口で焼いて食べたのを思い出します。

おっと、焼き芋談義が長くなってしまいました。今回のブログは「ソーチェンの規格と選び方2」をお送りします。

 


前回のブログで、ソーチェンの規格について少しご紹介させていただきました。
その内容の中で、ソーチェンの適合を確認する場合、①チェンピッチ②ゲージ幅③カッタータイプ④コマ数(ドライブリンク数)4つの項目が必要になることがわかっていただけたと思います。
今回のブログは、そういった情報も含め、簡単に適合チェンを選ぶ方法をご紹介させていただきます。

~ソーチェンの選び方~

交換したいチェンが手元にある場合。

交換したいチェンが手元にある場合は「カッタータイプ」が解りますので適合規格は非常に簡単に求めることができます。
まず、下の画像をご覧ください。

ドライブリンクの部分に数字が掛かれているのが確認できますでしょうか。実はこれが「カッタータイプ」になります。お手持ちのソーチェンにも同じように表記があると思います。
画像では「95」と書かれていますので、オレゴンを基準に考えますと、95は.325ピッチでゲージ幅が1.3mmのチェンであることがわかります。
あとはドライブリンク数(コマ数)を数えれば長さが出ますのでその長さのチェンを選べば良いと言う事になります。

カッタータイプが95であればどのタイプでも適合しますので、お持ちのヤスリや使用状況で最適なカッター形状を選んでいただければよろしいかと思います。
今回の場合ですと普通に使用するのであれば入手しやすい95VPXタイプや95TXLタイプでよいでしょう。

ソーチェンの品番について

95VPXの(VPX)の部分のようにアルファベットで表記されているところはソーチェンの品番に当たり、カッターのタイプとローキックバック特性、その他ソーチェーンの特性を表しています。
ソーチェン品番ごとに特性が異なり材木を縦引きにするためのチェンであったり竹をきれいに伐採する用のチェンがあったり様々な種類が設定されています。
また機会があれば、ご紹介したいと思いますが今回は簡単な注意点だけ書かせていただきます。

1.材木用のチェンとして使用する場合はフルカッター仕様は避けてください。
25Fや91Fのようにカッタータイプ後に(F)ついている品番はフルカッター仕様となり、通常の仕様よりカッターの数が2倍になっております。

もともと硬い竹などの密集した繊維を切断するために作られたチェンですが刃数が多くなっていますので通常のチェンに比べキックバックが発生しやすくなっています。
特にチェンソーに慣れないうちはカービングバー搭載のチェンソーあるいは竹用等以外でのご使用はお避けいただく方が無難です。

2.チェンには縦引き用と横引き用があります。
91Rや72RDのようにRが入っているものは縦引き用のチェンとなります。通常の伐採や玉切り用のチェンは横引きになりますのでご注意ください。

ハスクバーナーとオレゴンチェンの互換性について

「カッタータイプ」の求め方について書かせていただきましたが、実はこの「カッタータイプ」の表記はメーカーによって異なります。

下の画像をご覧ください。

これはハスクバーナ製のチェンですが、カッタータイプが「30」であると確認できます。ただ、オレゴン社の規格に合わせてもカッタータイプが30の商品は確認できません。
これはオレゴン製のチェンとハスクバーナ製のチェンは完全互換があるにもかかわらず、カッタータイプの表記が異なっているためです。
オレゴン社とハスクバーナ社のチェン互換表を上げておきますのでチェン選びのご参考にしてください。

特に「25」と表記がある場合はオレゴン・ハスクバーナーとも該当するチェンタイプがありますので注意が必要になります。
両メーカーごとのソーチェンの見分け方ですが、タイストラップ部分に「O」もしくは「OREGONの表記があればオレゴン製。「H」もしくは「Husqv」の表記があればハスクバーナ製と言う事になります。

 

 

国産のチェンソーに純正で付属しているチェン(やまびこのA4Sチェンと根切り用は除きますが)はほぼ、オレゴン製を使っていますので、オレゴン製を購入する場合はあまり問題にはならないと思います。しかしながら、最近では様々なメーカーのチェンが入ってきていますのでオレゴン社製以外の商品を交換刃でご購入される場合は注意が必要になりますね。
オレゴン製品もハスクバーナ製品も品質は同等ですのでお得なほうを選ぶのもアリですね。

お手元にガイドバーとチェンソー本体のみしかない場合は特定が少々難しくなります。特に入手経路が譲渡や中古購入の場合(仕様変更歴が不明なため)や対象のチェンソーが極端に古い場合などは現物確認が必要になる場合がありますのでお近くの農機店か弊社にお問い合わせいただくほうが良いでしょう。
社外のガイドバーやオレゴン製のガイドバーであればガイドバーの根元にチェンタイプとコマ数の刻印があったりしますが、純正ガイドバーの場合は表記が無いものもあります。
チェンソーの型式と、このガイドバーの根元の情報である程度の所まで特定することは可能ですが、少しややこしくなるので今回は割愛します。
ソーチェンが手元にある場合は、カッタータイプをご確認いただきコマ数を数えていただくのが一番確実な方法になります。

いかがでしたでしょうか。ある程度チェンソーをお使いの方には基本的な項目ですが、チェンソーを譲り受けたり、中古で購入された方は取扱説明書がなかったりで、意外とお問い合わせが多いところでもあったりします。
みなさまのソーチェン選びのお力になれれば幸いです。

 

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