ソーチェンの規格と選び方 その①

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11月も中ごろに入り、さすがに寒くなってきました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。アグリズバイヤー ボブです。
早いもので、今年も残すところあと一月半となりました。年末が近づくにつれて、特に予定があるわけでもないのに気ぜわしく感じるのは気のせいでしょうか?

今回のブログは最近お問い合わせいただくことが多いソーチェンついて、特に初めての方向けにオレゴンを基準にソーチェンの規格について簡単にお話ししたいと思います。

ソーチェンの規格について

オレゴンソーチェンを選ぶうえで、とりあえず知らなければならない項目は、ソーチェンのチェンピッチ、ゲージ幅、チェンタイプと、ドライブリンク数となります。チェンピッチ、ゲージ幅については、ほぼすべてのチェンソーで共通の規格となっております。ドライブリンク数については各チェンソーの種類により若干異なる場合があります。
ただ、ハスクバーナ社のようにチェンタイプを表す表記が異なっていても、オレゴンと完全互換性のあるメーカーもあれば、スチール社など規格が同じでも微妙に違いが生じている場合がありますのでその点は注意が必要になります。

チェンのピッチについて

チェンピッチはリペット3つの間の長さの1/2で表されていますが、とりあえず覚えておいてほしい事は「チェンのピッチは取り付けるチェンソーのドライブスプロケットの形状で決まる」と言う事でしょうか。
例えば、チェンソー本体のライブスプロケットが1/4ピッチだと1/4ピッチのソーチェンしか取付けできません。3/8ピッチのソーチェンはそのままでは取付できないと言う事ですね。付けようとするとドライブスプロケットの交換が必要になります。

チェンソーによってはラベルのようなものでチェンピッチの表示がございますのでそこで判断ができますね。
ただ、可能性は低いですが中古で購入したチェンソーや、譲り受けたチェンソーは過去のオーナーがクラッチドラムやリムの交換を行ってピッチを変更している場合もありますので注意が必要になります。

※スプロケットノーズバーの場合は先端のスプロケットのピッチも考慮する必要がありますが、とりあえず今回はチェンのお話ですので、ガイドバーはすでに適合の物があるとの前提で書かせていただいております。

ゲージ幅について

ソーチェンのドライブリンクの厚み=ゲージ幅です。ゲージ幅はガイドバーの溝幅で決まります。ガイドバーの溝幅が狭すぎると取付できませんし、広すぎてもいけません。

カッター形状のついて

では、それぞれのピッチとゲージ幅別に主なチェンを分類してみましょう。

上記の表のとおり分類ができました。

ただ、3/8ピッチでゲージ幅が1.3mmの規格の所に様々なチェンが混在していますがこれらはすべて互換があると言う事になるのでしょうか?

結論から申し上げますと、「取り付けはできない」が正解になります。

勘の良い方であれば、もうお気づきかと思いますがチェンの型番を表す2桁の数字がチェンタイプを表しています。
この数字が同じものであれば互換性はありますが、違えば互換性はないとご判断ください。
すごく厳密に言いますと、95VPと20BPについては使えなくはありません。しかしながら、95VPXと20BPXではチェンの互換性はあっても取り付けるガイドバーの厚みが異なる場合があります。20BPX用のガイドバーのほうが厚みがある場合がありますので、20BPX用のガイドバーに95VPを付けるとガイドバーを木に挟み込みやすくなったりします。
そういった意味合いでも、アグリズとしては特にチェンソーの扱いに慣れないうちは、チェンタイプを合わせていただくことを推奨しております。
91系と72系ではカッターとドライブリンクの高さが異なりますので互換性はございません。
※91PS(パワーシャープ用)チェンは専用バーが無いとシャープナーが取付できません。ご注意ください。

ソーチェンの長さについて

ソーチェンの長さはドライブリンクの長さを数えることで求めることができます。このドライブリンクの数は「コマ数」とも呼ばれ「52E」のようにあらわされます。
例えは、25AP-52Eとあらわされているチェンはカッター形状が25APでコマ数が52個あるチェンと言う事になります。
このコマ数は同じインチサイズのガイドバーを搭載していても各チェンソーメーカーにより若干異なる場合がありますので必ず確認するようにしましょう。
余談になりますが、純正のガイドバーから他社のガイドバーに変更する際は変更するガイドバー側の適応コマ数を確認することをお勧めします。若干長さが異なったりすることがあります。

ソーチェンの最適な長さは、各ソーチェン毎に推奨されている推奨値と、チェンソーの能力(排気量)によって決まります。
オレゴンの場合、例をあげますと各ソーチェンの推奨値は
90PX:バーの長さ16インチ(40cm)まで/排気量42㏄まで
25AP:バーの長さ16インチ(40cm)まで/排気量38㏄まで
91PX・91VXL:バーの長さ18インチ(45cm)まで/排気量42㏄まで
91PS:バーの長さ12インチ~18インチ(30~45cm)まで/排気量:42㏄まで
のようになっています。
オレゴンのソーチェンが標準でついているチェンソーはおおよそこの範囲内に収まるように排気量とガイドバーのバランスを見ながら長さが決められています。

いかがでしたでしょうか?
第一弾として、ソーチェンの規格のについて書かせていただきましたが、ちょっと初めての方にはややこしい話になってしまったかもしれません。
ただ、あくまでも規格の話になりますのですべてを知らなくても問題ありません。
簡単にチェンを特定する方法を「ソーチェンの規格と選び方 その2」でご紹介したいと思います。

 

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