まいどです、アグリズ店長のクリスです。
いやー、「雨降れ、雨降れ」って言ってたら、今度は一気に降りすぎるという……。
「違う!そこまでは求めてないから!」ってここ最近の天候に一言物申したい気分です。
適度に降って適度に晴れてくれるのが最高なんですけどね。自然の事なんでそう上手くいきませんね。
さてさて、今回は最近各所で話題の農業経営支援アプリのお話です。
ここ数年のスマートフォンの爆発的な進化と普及に伴い、ショッピングであったり、ゲームであったり、読書であったり、いろんな事がスマートフォンで出来るようになってきました。
ほんと凄いスピードで進化していってますもんね、スマホ。そんな便利なスマホは農業にも活用される時代です。
少し前までは農業向けのスマホアプリも単純な作業記録(営農日誌)アプリが主流でしたが、最近では農業経営を支援するアプリが登場し始めました。
農業経営支援アプリも現状いくつか存在するようですが、今回はその中でもポップなアイコンで目を引く「アグリオン」という無料のアプリを試してみたので、レポートしていきます!
そもそも「農業経営支援アプリ」ってなに?
読んで字のごとく、農業経営をサポートしてくれるツールですが、具体的に何が出来るのかが重要ですよね。農業経営支援アプリで出来る事は大きく分けると、作業の記録とデータ分析、情報の共有の3つです。
従来の営農日誌系のアプリでは記録することに焦点を当てた、いわば紙のノートの代わりになるアプリでした。
もちろん営農日誌を電子化することで紙媒体の記録に比べて検索性が向上したり、記録内容のカテゴライズや、作業内容を時系列で表示できたりと非常に有用ではありました。
営農支援アプリではそれに加えて記録を一緒に働く仲間と共有したり、分析することが可能になり、日々の営農を数値で見える化して経営改善に役立てる事が出来るのが強味です。
経営改善と言うとなんだか少し難しそうに感じますが、それを簡単にするのが農業経営支援アプリの役割なので、まずは今回紹介するアグリオンがどんなものかを知って貰えればと思います。
アグリオンが優れている3つのポイント
詳細な機能を紹介する前に、まずはアグリオンのイイトコロを大まかにご説明!
・ポイントその① 【記録がかんたん】
お手持ちのスマートフォンにアグリオンのアプリをインストール、ログインすることで、いつ、何処の圃場で、どんな資材を使って、どんな作業を、どのくらいの時間行ったかを簡単に記録できます。
1日の終わりに営農日誌をつける時、「今日は何したんだっけ?」って思い返すよりも、日中に仕事をしながらサッと記録出来るので、実際の業務に忠実な営農日誌が作成出来るのが大きな魅力です。
作業完了後にリアルタイムで時間を記録することで、作業に要した時間も正確に記録出来るのも重要なポイントです。
・ポイントその② 【分析できる】
日々記録した作業データをパソコン上で分析することが出来るのが、単純な営農日誌アプリとの一番の違いです。
圃場や作物毎に、どのくらいの時間を割いているか、どのくらいの資材コストが掛かっているかを数値とグラフで分析可能です。
詳細なコスト管理が可能になることで、効率の悪い作物や圃場が見える化出来るので、効果的に農業経営を改善する指標として役立ちます。
・ポイント③ 【人材育成に役立つ】
作業内容と時間を記録できるので、熟練度や得手不得手によって発生する作業スピードの差や作業の段取りを見える化できます。
熟練スタッフと新人スタッフで働き方にどんな違いがあるのかを比較して改善のポイントにしたり、スタッフ毎の得意な作業とそうでない作業を明確化することによって、人員配置の見直しや苦手な作業の改善にも役立てる事が可能です。
経営の観点で見れば、スタッフ一人ひとりの成長を促すことで組織全体のパフォーマンスを底上げし、人材へ投資しやすい環境が構築できるのは非常に大きな魅力です。
実際にアプリを触ってみよう!
前述の3つのポイントを擁する強力な支援アプリ、アグリオンをスマホにインストールして少し触ってみました。
まずはiPhoneをお持ちであればApp Storeから、Androidの場合にはGoogle Playからアグリオンをダウンロードします。
アプリを起動すると初回はログイン画面が表示されるので、新規でアカウントを作成しましょう。アカウントの作成も画面に従って進めるだけなので簡単です。
ここからは実際のアプリの画面を交えながら見ていきましょう。
アカウントの作成が完了し、初回のログインを行なうと、まずは圃場の登録画面に進みます。
【圃場を登録しよう!】
今回はサンプルとして当社の社屋を畑に見立てて登録してみますね。
画面上部の検索窓から登録する圃場のおおまかな住所を入力するか、右下の現在地を表示をタップして、登録したい圃場を画面上に表示させ、航空写真を見ながら正確な圃場の位置をタップします。
タップした場所にアグリオンのアイコンが付いたピンがドロップされるので、場所に間違いがなければ画面下部の「ここに田畑を設定」をタップしてください。
【圃場の形状を指定しよう!】
田畑を設定するとこんどは赤い枠線が表示されるので、実際の田畑の形に合せて枠線を調整していきます。
すこしいびつな敷地ですが、細かく形状を指定することができるので、かなり正確に畑の形を囲む事が可能です。
この田畑の登録は後の分析にも関わるのでしっかり登録しておくのがおすすめです。
綺麗に畑を囲めたら、画面下部の「決定」をタップし、名称を登録すれば圃場の登録は完了です。
【作業を記録してみよう!】
続いて作業の記録に進みます。
画面下部の「記録をする」をタップして、作業を記録してみましょう。
【使う資材を選択しよう!】
記録する作業に使用する資材を選択します。
画面上部の資材をタップして発酵鶏糞を選択、数量を入力します。今回施肥するのは30袋です。
肥料散布機を使用するなら続いて機材の選択を行いますが今回は手で散布するので、場所の選択にすすみます。
【資材を追加してみよう!】
最初から使用する資材や機材はいくつか登録されていますが、リストに無いものは追加で登録することも可能です。
今回は試しに発酵鶏糞を登録してみました。カテゴリを選択して品名を記入、単位を決定するだけで簡単に追加できます。
【作業する場所を選ぼう!】
最初に登録した圃場が一覧に追加されているので、選択します。
未登録の圃場で作業を行なう場合には画面下部の赤い「+」をタップすると航空写真が表示されて田畑の新規登録が行えます。
今回は最初に登録した社屋圃場で作業してみましょう。
【作業内容を選ぼう!】
続いて作業アイコンをタップし、作業の内容を選択します。
予め主要な作業項目が登録されていますが、一覧にない場合には下部の赤いプラスアイコンから登録が可能です。
【作業人員を選ぼう!】
最後に人員アイコンをタップして誰が作業を行なうかを選択します。
画面では「クリス」1人しか登録されていませんが、ご家族やスタッフの方などを追加で登録も可能です。
内容を設定項目には青いチェックが付くので分かりやすいですね。
記録する作業の詳細を設定できたら画面の「閉じる」をタップして選択画面を閉じます。
【作業の記録を開始しよう!】
設定した作業内容が一覧で表示されるので、内容に間違いがなければ画面下部の赤い「記録する 作業を開始」ボタンをタップすると作業時間の計測を開始します。
実際の作業に取り掛かる前にタップしてから作業を開始してください。
【作業完了を記録しよう!】
作業が完了したら画面下部の「作業終了を記録する」をタップして作業の記録が完了です。
こうやってブログ記事にするとすごく煩雑そうに見えますが、実際に操作してみると設定画面が分かりやすいので、実際の使用には殆ど苦にはならないかと思います。
使い始めのうちは圃場や、作業項目、資材、機材の登録が必要なシーンもありますが、継続して使用するうちに殆ど新規の登録が必要無くなって来るのではないでしょうか。
今回はお試しで記録を残したので、必要最低限の設定しかしていませんが、作業対象の作物であったり、使用する機材であったりもう少し詳細な作業記録も残せます。
慣れれば作業記録の操作は1回で2分も掛からないくらいかと。
アグリオン スマホアプリまとめ
アグリオンのスマホアプリ側からできるのは大まかに圃場や資材、機材、人員の登録と作業の記録です。
あくまでもスマホ側は記録に特化することで、メニュー画面の構成もシンプルで直感的に操作でき、この手のアプリにありがちな「記録の操作が面倒で使用をやめてしまう」パターンに陥る事も少ないのではないでしょうか。
「なぜか忙しい」「なぜか時間が無い」「なぜか資材が余る」「なぜか収量が上がらない」「なぜか経費がかさむ」「なぜか儲からない」
農業経営について、そんな「なぜか」を沢山抱えていませんか? アグリオンのような記録と分析が行えるアプリを上手く活用できれば、今よりももっと儲かる農業に成長出来るかもしれません。
こういった新しいツールは一歩引いて見てしまいがちですが、無料で使えるアプリなのでとにかく試してみるのが良いと思います。
しかし、こんなアプリが無料で使えるとは……いい時代になりましたね♪
あ、ちなみに私、アグリオンさんの回し者ではございませんのでご安心ください(笑)
たまたまこのアプリを知って興味が湧いて紹介しただけで、こんな拙いブログで紹介して怒られないかとヒヤヒヤしている側の人です(;´Д`)
ということで、興味が沸いたらまずはダウンロードして実際に触って見ることをオススメします。
アプリのダウンロードも登録も無料なので気軽に始められますね。
記録用のスマホアプリダウンロードは以下からどうぞ。
▼iPhone、iPadの方はこちら
▼Androidの方はこちら
▼アグリオン公式サイトはこちら
今回は前編としてスマホアプリの使用イメージをお伝えしましたが、次回はアグリオンの真髄、PCでの分析を紹介してみたいと思います。
それではまた。
※追記
後編はこちらから!
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