これがあれば安心!農機具整備に使うケミカルのお話。

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いやー、降らないですね、雨。

四国ではすでにダムの取水制限が始まっている地域もあるようですね。

一応例年よりも雨量の多い梅雨になると予想されていますが、この調子で大丈夫でしょうか。

水不足による農作物への被害が心配なバイヤークリスです、まいどです。

全国的に水不足になった時には農用ポンプが驚くほど品薄になるので、潅水予定のある農家さんは今のうちにポンプの点検しておいた方がいいです。

万が一壊れてて買い替えになった時、タイミングが悪いとしばらく新しいポンプが入手出来ない場合もありますからね。早めの確認がおすすめです。

 

さてさて、今回は農業機械の整備に使用する各種油脂類のお話です。

バイクや車の整備をご自身で行われる方なら「ケミカル」といえばすぐにイメージが伝わるかと思いますが、いわゆるスプレータイプの油脂類ですね。

比較的安価でホームセンターなんかでも手軽に購入出来るので、納屋に常備しておくと何かと便利かと思います。

 

そんなケミカル類ですが、まずは農機具の整備に必要なケミカル三種の神器をご紹介!

油分の洗浄に大活躍の「パーツクリーナー」

頑固な油汚れはお任せ!「キャブレタークリーナー」

金属部品潤滑の定番!「オイルスプレー」

この3種類があればかなり広範囲の整備に対応が可能です。

それではそれぞれの用途や特徴を見ていきましょう。

 

油分の洗浄に大活躍の「パーツクリーナー」

パーツクリーナー、整備現場ではよく略してパークリと呼ばれてたりします。

油汚れ全般を落とすクリーナーです。用途は本当に幅広くて、油で汚れた部品の洗浄等は大体これを使用します。

 

燃料がカブリすぎた点火プラグの電極を洗い流したり、可動部に塗布した古いグリスを流したり、キャブレターの分解洗浄で最後の仕上げ洗浄に使用したりと、整備の現場で一番使用頻度が高いケミカルです。

結構じゃぶじゃぶ使うので、一般的なスプレータイプのケミカルよりも大きい容量840mlのロング缶が主流ですね。

商品によってはブレーキクリーナーやチェーンクリーナー等の名称で販売されていますが、ほとんどの場合同じ用途で使用できます。

ただし、パーツクリーナーやブレーキクリーナーは塗装面やパッキン等のゴム部品、樹脂部品に対して攻撃性が高いのでそういった部品に使用しないよう注意が必要です。

 

パッキンやシール類への接触が避けられない場合には、少しお値段が高くなりますが、バイクのシールチェンの洗浄に対応した製品を使用すればパッキン、シール類のダメージが少なくオススメです。

 

一般的なパーツクリーナーならホームセンターに行けば1本300円前後で購入できるので常備しておくと便利です。

 

頑固な油汚れはお任せ!「キャブレタークリーナー」

さてさて、お次はキャブレタークリーナーです。キャブレターコンディショナーと呼ばれたりもしますね。略してキャブクリ、キャブコンです(笑)

 

名前の通り、キャブレターの洗浄に使用するケミカルです。農機具の修理で最も多いキャブレターの分化清掃で大活躍の1本ですね。

変質してベトベトになった燃料を溶かして落とします。また、キャブクリは非常に強力なので、エンジン燃焼室内部に堆積したカーボン(燃料の燃えカス)も溶かす事もでき、ピストンやシリンダーのオーバーホールにも使用します。

パーツクリーナーでは太刀打ちできないような頑固な油汚れもキャブクリなら落とせる位強力で、素手で触りすぎると皮膚が荒れるのでご注意くださいね。

エンジン式の農機具の調子が悪い時、キャブレターのチャンバー部分(キャブレターの下側にのカップ)を外して内部にキャブクリをスプレーするだけでも結構不調が改善したりもするのでこれもまた持っておいて損はないと思います。

大体1本400円~2,000円くらいで入手可能ですね。

ちなみに僕のオススメはAZ(エーゼット)さんから出てる超強力キャブレタークリーナーPROのムースタイプです。

洗浄力の高さは勿論ですが、なによりオススメしたいのはムースタイプであること!

ムースタイプなのでキャブレター内部の小さな穴にも流れる事無くとどまり、しっかり洗浄してくれます。

もちろん高いキャブクリならこれより洗浄力が高いムースタイプもあるんですが、AZのケミカルって非常にコストパフォーマンスが高いので重宝します。

 

金属部品潤滑の定番!「オイルスプレー」

さて、最後は最も普及しているであろうケミカル、オイルスプレーです。

だいたいどこの農家さんの納屋にも1本はあるんじゃなかろうかってくらいです。オイルスプレーって言われるとピンと来ないかもしれませんが、「ゴーゴーロク(556)」とか「CRC」っていうとわかりますよね?? (笑)

 

そう、オイルスプレー界の王様、呉のCRC5-56を始めとする潤滑用のスプレーです。

 

錆びて固着したネジを外したり、ヒンジ・蝶番の潤滑に使用したりするのが一般的な用途ですが、農機具のメンテナンスで一番おすすめしたい用途はズバリ、ワイヤー(ケーブル)類の潤滑!

農業機械には、スロットルワイヤーをはじめ、走行クラッチワイヤー、作業機のクラッチワイヤーなど、沢山のワイヤーが使用されています。このワイヤー類ですが、使用しているうちに錆で固着したり、摩耗して切れたりしちゃうんですよね。

こういったワイヤー類は機械の動作にダイレクトに関係する部品なので、一本切れるだけで機械が使い物にならなくなったり……。

そこで、機械のワイヤー類にはこまめなオイルスプレーの注油がおすすめなのです!

こういったワイヤー類は殆どの場合に外側を守る筒状の被覆のアウターケーブルと、アウターケーブルの中を通るインナーケーブルの2つで構成されています。

この2つの潤滑が不足すると、アウターとインナーが錆びて滑りが悪くなったり、滑りが悪くなって摩耗が進み、ワイヤーが切れてしまいます。そこで、このオイルスプレーが活躍するんですよね。

注油方法は至って簡単!

ケーブルのアウター(ほとんどの場合黒か灰色の被覆です)の末端から少しずつオイルスプレーを流し込むだけでOK!

ただしアウターの中には少しずつしかオイルがはいって行かないので時間を掛けてじっくり流し込んでください。

これだけで錆を防ぎ、摩耗も緩和されるのでワイヤーの寿命が格段に伸びます。

ワイヤーの多い、動力運搬車、自走式草刈機等をお持ちの方は是非お試しくださいませ!

家庭でも使えて何かと活躍するオイルスプレーは必需品ですね!お値段はだいたい400円前後が多いですね。

 

 

さてさて、いかがでしたか?

今回ご紹介しましたケミカル、パーツクリーナー、キャブレタークリーナー、オイルスプレーの整備三種の神器、これらをうまく活用して日常からしっかりメンテナンスすることで、機械の寿命も伸び、修理に掛かるコストも抑えられるのでぜひとも日常の細かなメンテナンスを!

 

 

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