先日、実家のお客様に草刈機のご注文を頂きました。Oさんいつもありがとうございます。私の実家は山里でして、刈払機はツーグリップハンドルが好んで使われます。
自由度の高い「ツーグリップハンドル」は山裾や棚田の畦刈に重宝するようですね。私も子供のころは刈払機はすべて「ツーグリップハンドル」仕様だとばかり思っていました。両手ハンドル仕様の刈払機を初めて触ったのは会社に入ってからだったりします。
今回のブログはこの草刈のハンドルについて簡単に触れたいと思います。
アグリズでは刈払機のハンドルタイプを以下の4タイプに分けています。
両手ハンドル
ループハンドル
ツーグリップハンドル
バーハンドル(ビーバーグリップ)
各ハンドル形状のお勧めポイントや欠点などをご紹介させていただきます。
両手ハンドル
一番ポピュラーなハンドル形状です。このハンドル形状の刈払機しか見たことがない、使ったことがないという方も多いのではないでしょうか。
肩掛けストラップで刈払機を腰のところに下げるあるいは固定して、棹に取り付けられている突出たハンドルを両手で持つタイプのハンドル形状です。
刈払機の重量を肩で支えるので、腕に掛かる負担が少ないうえ、姿勢に無理がないので振り回し作業が楽に行えます。特に平地や、なだらかな傾斜地での作業に適したハンドル形状です。
草刈機の自由度が低く作業者に刃先が近づき難いため、誤って足を切ると言った事故が起こり難く比較的安全なハンドル形状になります。また、棹とハンドルの間に距離があるので同機種の他のハンドル形状と比較しても振動が伝わりにくく、振動が少ないと言うメリットもあります。
ただ、ハンドルが大きく付属のワイヤーや部品なども長くなるため重量は他のハンドルタイプに比べ重くなります。
ループハンドル
両手ハンドルタイプの次に使われることの多いハンドル形状で、棹に円形状のハンドルが取り付けられており、ハンドルを左手で棹についているラバーグリップを右手で持って作業するタイプの刈払機です。
フロントハンドルの握る位置を変えることで角度を安定させやすく、平坦地から傾斜地まで場広く対応できます。
比較的自由度が高く障害物などに対応しやすい反面、作業者に刃先が近づきやすく、誤った使い方をすると危険なハンドル形状になります。また、棹にハンドルが固定される形となりますので振動が伝わりやすい形状と言えます。
また、草刈機の重量の大半を腕で支えることになりますので腕の負担も大きくなります。
重量としては、両手ハンドルよりも軽く、ツーグリップハンドルよりも少し重くなります。
ツーグリップハンドル
棹に直接ラバーグリップもしくは中空グリップを取り付け、直接棹を握って作業するタイプのハンドル形状です。
手首を返すことで角度が変えられるので地形に合わせやすく、凹凸があり細かな作業を必要とする場所や木の多くて棹が振れない場所の作業に最適なハンドル形状です。
自由度が高いため、機動力を発揮しやすい反面、ループハンドル同様に作業者に刃先が近づきやすく、誤った使い方をすると危険なハンドル形状になります。
振動に関しましては棹を直接握ることから一番振動が来やすいハンドル形状になりますが、中空グリップを用いるなど振動対策がしっかりされていればループハンドルタイプより振動が伝わり難くなります。
ただ、草刈機の重量のほぼすべてを腕で支えることになりますので腕の負担も大きくなります。
※中空グリップ・・・ハンドルの内部を空洞にし、接地面を減らすことで振動を伝わり難くしたグリップハンドル
バーハンドル(ビーバーグリップ)
一部の背負い式刈払機に見られるハンドル形状です。肩掛け式では一部メーカーが設定しているだけで、ほとんど見かける事がないハンドル形状になります。
棹から横にグリップつきのバー型ハンドルが左右に1本ずつ出ており、左手で前を右手で後ろを握って作業します。
(フロントがループハンドル、リヤがバーハンドルという組み合わせの背負い式もあります。)
使い勝手としては刈払機を水平に構えやすく、特に平坦地での作業に適したハンドル形状です。
ただ、角度をつけにくいので傾斜地での作業や細かい作業は苦手なハンドル形状です。
両手ハンドル同様、こちらも棹から距離があるので振動が比較的少ないハンドル形状ですね。
いかがでしたでしょうか?
アグリズでの一番人気はやはり両手ハンドルになりますが、ちょっと特殊な状況下ではループやツーグリップの方が便利になる場合もあります。また、「使い慣れている」と言うのも使いやすさの大きな目安になりますね。
みなさまの刈払機ハンドル選びのご参考になれば幸いです。
農業機械・資材の最新情報、オススメ商品、
メンテナンスコラムなど情報盛りだくさん!
Twitter で農機具・農業資材のアグリズ(agriz)をフォローしよう!
Follow @agriz_shop