クルマ好きアグリズバイヤーのサムです。
洗車するには寒い季節です。ガソリンスタンドで洗車してもらったりしてラクしちゃいますよね。
アグリズの本社は和歌山県のみなべ町にあります。田舎なので完全にクルマ社会です。
実家には2、3台ありますから、1台やり始めると、これもお願い~ってパターンになります。
洗車と言えば、最近のスポンジってすごく吸水性や保水性が良くて、柔らかくてビックリします。
今回はその素材と同じPVAで作られた農業資材のご紹介です。
ずいぶん昔の話になりますが、「タフベル」という被覆資材があったのをご存知でしょうか?
ポリビニルアルコール(PVA)という素材で作られた特殊な不織布です。
この素材はスポンジや液晶ディスプレイの偏光板の主材料として使われているそうです。
タフベルは最初は鐘紡が作っていて、次に鐘紡から化成品事業をアイオンが譲受しました。しかしアイオンはPVAスポンジが好調で、農業事業から撤退してしまいました。
タフベルは惜しまれつつ製造中止で廃盤になったかと思えば、「ベタロン」という名前で復活しているんです。農業用や網戸のネットで有名なダイオ化成が被覆資材に参入するにあたって、このPVAネットに目をつけました。製造機械ごと買い取ったので、商品としてはタフベルと全く同じものになります。
ベタロンは保温・防霜・防虫等の用途で、露地のべたがけやトンネル栽培に用いられるPVA製割繊維不織布で、なぜ復活したかと言えば、耐久性が普通の不織布よりも高いPVAの被覆資材を必要とされている農家さんがたくさんいらっしゃったからです。
保温材の主原料であるPVAをベースとした割繊維構造となっており、主としてレタス・大根・ほうれん草などの露地野菜のべたがけやトンネル栽培に使用されます。
他にもブロッコリー・カリフラワー・カブ・ コマツナ・キャベツなどに実績があるようで、とう立ち(抽苔)の防止や収穫期を少し早めるために利用されているそうです。
ベタロンでトンネル被覆をしてユニチカパスライト等のべたがけも併用したり、換気用の穴あきフィルムと2重にトンネル被覆したり、利用方法はたくさんあるようです。
開口率の違いで種類が2つあります。開口率45%のDT-550と開口率35%のDT-650です。後者のほうが一般的によく出ている規格になります。
写真を撮ってみました。左がDT-550、右がDT-650です。割繊維ってこういう感じなんだーってイメージしていただければと思います。
特長・効果はまとめると下記の4つになります。
・透光性が良いので太陽光線を生かし地温を上げ、熱線(赤外線)を逃がしにくいので保温性に優れ、作物の生育を促進します
・吸湿性があり、露・霜を吸着するため高い防霜性を発揮し、霜害を防ぎます
・耐候性と耐久性に優れ、糸屑落ちも無く、長期にわたり使用可能です(補修用の糊もあります)
・適度な通気性と透水(透薬)性があるので、掛けたままで換気や農薬散布等が可能となり、大幅な省力化が図れます
注意点としてはPVAは吸湿性素材のため、湿度の高い時に伸び、乾燥すると縮む性質があります。ですので展張の際はゆとりを持ってご使用下さい。湿らせてから展張される方もいらっしゃるようです。
少しでも気になった方、ダイオベタロンのアグリズページはこちらですよ~!!
http://www.agriz.net/fs/nouki/GoodsSearchList.html
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