共立の粉砕機はウッドチッパーシリーズとマルチチッパーシリーズに分かれます。
採用する粉砕方式はチッパー&シュレッダー方式
チッパーシュレッダー方式とは、チッパーナイフで切断(一次破砕)した後シュレッダーナイフで粉砕(二次破砕)する方式です。
共立粉砕機KCMシリーズのほとんどがこちらの方式を採用しています。
KCM115BLBのみチッパーナイフ方式を採用していますが、オプションのシュレッダーナイフセットを装備することで、チッパー&シュレッダー方式に変更することが出来ます。
ラインナップのすべてがクローラー式の自走式。能力に合わせた細かなラインナップとマイコン制御による負荷配分によりスムーズで安定した作業を実現しています。
メンテナンス性を考慮したフルオープン式ローターカバーを全機種に採用するなどメンテナンス性も上々です。コンパクトながら本格的な能力を備えたモデルが多いのも特徴です。
チッパーナイフ式に比べ、刃物のメンテナンスサイクルが長く、ハンマー式に比べチップにばらつきが出にくい粉砕方式です。ナイフ式・ハンマー式の両方の特製を持つため、良い点も悪い点も同時に引き継ぎますので、平均的な能力になりやすいですが、バランスの取れた粉砕方式とも言えます。
ハンマーナイフとの併用とは言えチッパーナイフは、刃物ですので異物に強くはありません。
今回ご紹介するのはコンパクトモデルのみで、竹の粉状粉砕紛仕様も合わせれば9種類になります。
スクリーンの効果もあり、生成されるチップは細かく均一です。
KCMシリーズはスクリーン類のオプションも多く設定されているので、チップの二次利用をお考えのお客様にはお勧めのチッパーシリーズですね。
KCMシリーズでも特におすすめの機種をピックアップしてご紹介します。
採用する粉砕方式はシリッダーカッター方式
チッパーナイフ式と同じように、本体側に受刃、ローター側に2枚のスパイラル回転刃を配置し、回転刃と受け刃で粉砕物を挟み込みながら削り取るように粉砕していきます。樹木や竹の破砕のほか、刈草、ワラ等やわらかい材質の物を細かく切断することが可能な粉砕方式です。
こちらは純粋に刃物ですので異物には強くありません。
搭載型から手押し式、クローラタイプの自走式まで幅広くラインナップされています。
シンプルな構造で、送りローラーとスパイラル回転刃のギヤ比を変えることでチップの大きさを変更できます。
チッパーナイフ式と異なるのは回転刃が斜めに配置されているという点です。
受け刃に対し、回転刃が斜めに当たることで、「ハサミ」に近い動きになります。それと同じ原理を応用した粉砕方式です。
それにより、剪定枝や竹・笹以外に刈り草や藁などのやわらかく繊維質な物でも細かく切断可能です。
切断効率が良い上、刃が痛みにくく長持ちするのも大きな特徴です。粉砕時に発生する音も比較的静かです。
KCシリーズの魅力はなんといっても対応力の高さ。コストパフォーマンスの高い機械が多いのも特徴ですね。
能力や様々な形状、種類に応じてお選びいただける種類は6種類。
ただ、スクリーンが無いためチップの大きさにバラつきが出やすく、チップの2次利用に際し均等なチップを生成したい場合には不向きになります。
KCシリーズでも特におすすめの機種をピックアップしてご紹介します。