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草刈機をはじめ、ガソリンなどの燃料を使用して燃焼を行い稼働するエンジンを搭載した農業・林業機械には、多くの場合チョークと呼ばれる機構が採用されています。
このチョークレバーが行う具体的な役割となるのが、エンジン冷間時（エンジンが冷えている状態）での始動性の向上です。

例えば雪国や寒い冬期になると、自動車のエンジンなどが非常に掛かりづらくなる現象がありますが、草刈機もこれと同じように冷えた状態のエンジンは始動性が非常に悪くなります。

そこでこのチョークレバーをエンジン始動時に操作することによって、エンジン燃焼室内（シリンダー内）に吸入される燃料の濃度を高め、冷えた状態のエンジンでも始動しやすい状態にする事が出来ます。

ただし、このチョークレバーの使用には注意が必要です。
エンジンが温まった状態で使用したり、チョークを掛けた状態でスターター複数回繰り返し引いてしまうと、エンジン燃焼室内に燃料を過剰に吸入してしまうため、逆にエンジン始動性が悪化する場合があります。
チョークレバーの使用は草刈機の取り扱い説明書に従い慎重に操作するのが良いでしょう。