草刈機(刈払機)を使用する際に最も注意しなくてはいけない物の一つに、飛散物があります。飛散物とはその名前の通り、空中に飛散する物体のことですが、今回は草刈機(刈払機)の使用中に刈刃などに弾かれたり、欠けたりして飛び散る物質のことを指します。 草刈機(刈払機)を使用していると、どうしてもこの飛散物による被害が発生してしまう危険性が高いため、それらの危険を想定した上で、しっかりとした準備を行っておく必要があります。 実際に発生する危険性のある飛散物には様々なものがありますが、その中でも最も危険と言われているのが、小石などの石類です。 草むらや雑草の中にある小石が跳ねて飛び出し、それらが人体に対してぶつかると怪我の元になってしまうばかりか、目に飛んでしまい失明の危険性もあるので、その存在をしっかり把握しておく事が重要です。 石類以外にも、飛散物としてよく挙げられるのが、堅い木の枝です。特に、小さく裁断された枝は軽いため飛散しやすく、身体に当たったり刺さったりする危険性もあるため注意を払う必要があります。 それ以外にも、草むらなどに隠れて落ちているアルミや鉄などの金属材も飛散物となる可能性がありますし、また、意外な飛散物としては、劣化した刈刃が折れて飛んでくる場合もあるので、その可能性をしっかりと考慮しておく事が大切です。 |
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なぜ、草刈機(刈払機)を使用して草刈作業を行っているときに、飛散物による飛散という危険な現象が発生してしまうのでしょう。その理由としては、草刈機(刈払機)が持つ特性や働きが由来しています。 草刈機(刈払機)は、先端部分に装着している刈刃と呼ばれる専用のカッターを高速回転させることによって、対象となる雑草や枝葉の剪定作業を行うことができます。 刈刃は、1分間に約数千回転という非常に高速なスピードで回転し、その素早い回転力から発生する切断力によって、しなやかな雑草や堅い枝葉を容易に切断することができるという構造になっています。 そして、この高速回転する刈刃によって、飛散物が発生してしまうと言うデメリットがあります。高速で回転する刈刃は、大抵の場合金属製の物が使用されているほか、最近ではナイロン製のカッターも登場していますが、どちらの素材を用いた刈刃も、高速回転することで強度が増すため、刈刃にぶつかった石や堅い枝を粉砕してしまいます。 この際、刈刃に当たった石や枝は粉砕されながらも高速回転する刈刃の素早い動きにぶつかることによって同様のスピードを獲得し、予期せぬ方向に飛散してしまいます。 ちょうど、停止している物体に対して振り回した棒をぶつけることで物体が飛んで行ってしまうのと同じ原理ですが、飛散物の場合、飛んで行く方向が予想できないため、より危険な存在といえます。 |
草刈機(刈払機)を用いて草刈作業を行う必要がある方にとって最も注意すべき存在である飛散物は、それ自体の発生を完全に無くすことはできません。ですから、草刈作業を行う際には必ず飛散物が発生すると想定した上で、それに応じた対策を施す必要があります。 最近では、飛散物に対してより効果的な防御法や対処法も登場しており、これらの方法を上手に活用することで、飛散物によるトラブルを未然に防ぐことができます。 まず、作業を行う際には必ず飛散物に対応した専用のゴーグルやヘルメット、厚手のすね当てや安全靴など、身体全体を覆う保護具を装着するようにしましょう。 特に、ゴーグルを装着しておくことで万が一、目に小石などが飛んできた場合にも、怪我を防ぐことができます。また、ゴーグルを使用するよりも更に効果的な防御法として、顔全体を覆うことができる専用のフェイスシールドを活用する方法が有り、顔面全体を防御することができる為、目だけでなく顔全体の怪我を防ぐことができます。 また、実際の草刈作業での工程にも、飛散物の発生を減らす方法があります。草刈機(刈払機)を使用する際、刈刃の高さをヒザよりも低くなるように意識して作業を行うようにします。 万が一、ヒザよりも高い位置に刈刃を持ち上げて作業をすると、飛散物が顔面などに飛散する可能性が非常に高くなるので、作業を行う際には必ず、刈刃をできるだけ地面に近い高さに維持しつつ作業を行うようにしましょう。 |
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