草刈機(刈払機)のパイプ(操作卓)はハンドル等を取りはずせばシンプルな外観となり一見するとただの金属の筒にしか見えません。では、このパイプの中には何が入っているのでしょう? エンジン式草刈機(刈払機)のパイプ(操作棹)はエンジン部分と刃の取り付け部分(ギヤケース)を繋いでいるだけではなく、駆動を伝えるための部品、駆動シャフトが内蔵されています。 この駆動シャフトはエンジンの回転をギヤケースに伝える非常に大事な働きをしていますので、この駆動シャフトが破損してしまうと、草刈機(刈払機)としては動力を伝えられなくなり停止してしまいます。 この駆動シャフトは製造メーカーにより、さまざまな形状があります。四角い形状をしたものやフレキシブルという自由に折れ曲がるやわらかい素材を使っているもの、高級なモデルになると中空シャフトといって軽量化のために中が空洞になっているものもあります。 また、最近のモデルでは遠心クラッチと駆動シャフトの間にスプリングのダンパーを装備することで振動を押さえた機種も出てきました。 モーター駆動のタイプの草刈機(刈払機)になるとギヤケースとモーターが一体となっているモデルや、パイプの中間にモーターを取り付けて分割できるようにしたモデルなどもあり、パイプの中にはコードしか通っていないなんて事もある様です。 このあたりは動力部分をコンパクトに作れるモーター駆動タイプならではですね。 |
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一般的な草刈機(刈払機)の長さは先端からエンジンの後ろまで約180cm〜185cmぐらいまでです。しかしパイプの長さを延長したロングパイプモデルがあるのをご存知ですか? 一部の特殊な草刈機を除き一般的な草刈機(刈払機)は刈刃の角度が一定です。 そのためノーマルの長さの草刈機(刈払機)では背の高い方には少し不向きでした。また、こうしたロングモデルは法面刈りにも便利ですので主要な草刈機メーカーであれば大抵ラインアップされています。 長さについては各社によって設定は違いますが、約+30cmロングぐらいまでですが+70cmの超ロングを製造しているメーカーもあります。 パイプを構成している素材についてもご紹介していきましょう。 草刈機(刈払機)のパイプ(操作棹)の材質についてはスタンダードなものでアルミで出来た金属製が多いです。アルミは金属の中では比較的軽く、錆びにくいので扱いやすいのが特徴です。業務用の草刈機(刈払機)はパイプの肉厚を厚くすることで耐久性を上げていますが、この方法だと重く、扱いにくくなってしまいます。 これに対して、山林使用を前提とした軽さも強度も要求されるハイクラスの草刈機(刈払機)や、パイプに負荷がかかりやすいロングパイプ仕様の草刈機(刈払機)には、ジュラルミン製のものが使われています。 ジュラルミンはアルミより強度を持ち、軽量ですが値段が高額になるのが難点です |
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草刈機のパイプ(操作棹)には意外と負荷がかかっています。 長い棒の両先に重りをつけたものを想像していただければイメージがつきやすいと思いますが、草刈機はこの中心よりややエンジンよりにストラップを取り付け吊るして使う構造になっています。 この支点の部分には下向きの力だけでなく作業時の横向きの力も加わります。特に両手ハンドル仕様のものは振り幅が大きいため、誤って障害物や樹木などに勢い良くパイプをぶつけてしまうと場合によっては折れたり曲がったりします。草刈機を使う際は障害物や樹木に注意しながらゆっくり作業を行うようにしましょう。 また、刈り取った草を草刈機の先端に乗せて投げるような払い方をしますとパイプとハンドルの付け根に負荷が掛かりパイプが金属疲労を起こし破損してしまうケースも有りますので避ける方が無難です。 パイプの調子が悪い、パイプがすこし曲がってしまったなど、異常を感じた場合はすぐに修理するなど対策をすることをおすすめします。先の話でご紹介させて頂きましたが草刈機のパイプには駆動シャフトが通っていますので場合によっては駆動シャフトも交換するほうがいいでしょう。 作業の途中で急にパイプが折れてしまったら恐ろしく危険ですので日常使用前に傷が無いかをしっかり確認してから作業に望みたいですね。 |