チェーンソーは、燃料を用いることで搭載されているエンジンを動かし、人の力では到底かなわない大きな力を生み出して木材などを伐採していく道具です。 チェーンソーに搭載されているエンジンは、2サイクルエンジン（2ストロークエンジン）で、林業の現場などでは時にミニバイクより排気量の大きい50ccから100ccを超える大きなエンジンのチェンソーが用いられます。 一般的に2サイクルエンジンはクランクシャフトが1回転する間に吸気と圧縮・点火と掃気2つの工程を完了させるという仕組みです。 エンジンの仕組みとして4ストロークエンジンもありますが、2サイクルよりも重量が重く、エンジン自体が大きくなるのでチェーンソーには不向きなため、現行のチェンソーのほぼすべてで2ストロークエンジンが用いられているのです。 重量も軽く構造が簡単でありながらも大きな出力が得られる反面、排気ガスなどの問題があるのですが、チェーンソーには最適のエンジンであると言えるのが、2ストロークガソリンエンジンなのです。 |
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チェーンソーに搭載されているエンジンに付随したキャブレターの役割としては、まず、大前提として挙げられるのが燃料の適切な噴射の役割です。 エンジンは、始動する際にも燃料を必要とする上、稼働している間は常に適切な量の燃料を必要としています。ですから、ただ闇雲にエンジンに燃料を供給するだけでは、安定したエンジン性能を発揮する事ができないばかりか、場合によっては故障の原因となってしまう危険性もあります。 このため、適量の燃料を空気と混合し気化させた上で、適切なタイミングで効果的に供給する事ができるキャブレターを搭載することによって、常に安定したエンジンパワーを発揮する事ができるほか、長期間にわたってエンジンに故障などを発症させること無く使用することができます。 更に、キャブレターが持つ重要な役割の1つが、エンジンの回転数制御です。 フルスロットル時の最高回転数はエンジンの耐久設計とキャブレターの性能及びセッティングに依存します。また、力を必要としないアイドリング時などにはエンジンの回転数を下げる役割を果たしており、燃料の消費を調整する機能を有しています。 また、最新式のチェンソーではフューエルインジェクションと機械式キャブレターとの丁度中間の特性を持つ電子制御式キャブレターが登場しており、エンジンへの燃料供給量を電子制御することで、常に最適な燃焼を得ることが出来る技術として期待されています。 |
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非常に高性能で有りながらも単純なメカニズムから長期間にわたって安定した役割を期待することができるキャブレターですが、使用環境や酷使の仕方によっては故障する危険性がある事を理解しておきましょう。 例えば、キャブレターが故障する原因としては主に3つの点が挙げられます。 1つ目は、メンテナンスを行わないまま長期間にわたって酷使した場合です。エンジン機構を構成する重要な役割を持つキャブレターも、定期的なメンテナンスや異常の有無を確認する必要があり、こうした手順を経ずに長期間にわたってチェーンソーを酷使すると、故障の原因になります。 2つ目が、粗悪な燃料を使用した場合です。例えば、チェーンソーの燃料タンクに入れた燃料を長期間にわたって放置した後、そのまま再度使用すると、長期間の保管によって劣化した燃料がキャブレターを詰まらせてしまい、故障の原因になる事があります。 3つ目が、長期間の使用によりキャブレター内部の部品が摩耗したり劣化することにより調整が狂ったり、本来の能力を発揮できなるなる場合があります。 このように、非常に優れた耐久性を持つキャブレターですが、使用環境によっては故障する危険性が十分に考えられるので、注意が必要です。 |
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