チェーンソーは、燃料を用いることで搭載されているエンジンを動かし、人の力では到底かなわない大きな力を生み出して木材などを伐採していく道具です。 チェーンソーに搭載されているエンジンは、2サイクルエンジン（2ストロークエンジン）で、林業の現場などでは時にミニバイクより排気量の大きい50ccから100ccを超える大きなエンジンのチェンソーが用いられます。 一般的に2サイクルエンジンはクランクシャフトが1回転する間に吸気と圧縮・点火と掃気2つの工程を完了させるという仕組みです。 エンジンの仕組みとして4ストロークエンジンもありますが、2サイクルよりも重量が重く、エンジン自体が大きくなるのでチェーンソーには不向きなため、現行のチェンソーのほぼすべてで2ストロークエンジンが用いられているのです。 重量も軽く構造が簡単でありながらも大きな出力が得られる反面、排気ガスなどの問題があるのですが、チェーンソーには最適のエンジンであると言えるのが、2ストロークガソリンエンジンなのです。 |
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チェーンソーは、エンジンを掛けてスロットルレバーを握りこむと高速でチェーンが回転して伐採を行うことが出来るようになります。 チェーンが高速回転するのは、エンジンの回転に合わせて様々な部品が連動し、ガイドバーに巻き付けたチェーンを回転させるという仕組みになっています。 ガイドバーの根本には、クラッチドラムという部品があります。これがエンジンによって生まれる爆発的な動力をチェーンの動きと連動させるための重要なパーツで、このパーツが無いと動力を伝えることが出来ません。クラッチドラムの内側にはスプロケットという歯車が付いていて、ここがソーチェーンと噛み合う事でエンジンからクラッチドラムを挟んで動力が伝わりチェーンが回転するのです。 クラッチドラムやスプロケットはチェーンソーの中でも重要パーツの一つで、使用に際して負担が掛かりやすいため日々摩耗の確認や破損が無いかの確認は欠かすことが出来ません。 また、ガイドバーの中でもスプロケットノーズバーでは、ガイドバーの先端部分にもスプロケットがついていて、ソーチェンとガイドバーが触れ合い抵抗になる先端部分でスムーズにソーチェンを送ることで抵抗を減らしチェーンの回転を手助けしています。 このように、エンジンからの動力を幾つもの部品を介すことでエンジンの出力を余すこと無くソーチェンに伝達しているのです。 |
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チェーンソーは使用中にソーチェーンを潤滑するチェンオイルを吐出しながら動作します。 チェンソー本体に内蔵されたチェンオイルタンクに給油されたチェンオイルをオイルポンプから吐出し、ソーチェンとガイドバーに注油して使用中は常に潤滑を行っているのです。 ではなぜソーチェンを潤滑しているのか、というところですが、ガイドバーとソーチェンは回転中は常に高速て接触しており大きな摩擦抵抗が発生しています。 摩擦が大きいとソーチェーンとガイドバーににかかる負荷が大きく、最悪の摩擦熱によりガイドバーとソーチェンが焼き付いて使い物にならなくなります。数十分の作業のたびにソーチェンとガイドバーをダメにしていては作業になりませんし、何よりお金が掛かり過ぎてチェンソーを使う意味がなくなります。 次に、保存性についての問題があります。ソーチェーンは鉄製ですから、錆びにくい素材・加工がされていたとしても、湿気や酸化でサビが発生します。 チェーンに油を差すことで油膜を作り、湿気によってチェーンが傷むことを避けることが出来ます。道具を長持ちさせるためにも、潤滑剤による手入れは欠かすことが出来ないというわけです。使用時の安全性や利便性、さらに保存性とソーチェーンの潤滑は様々なことに関係しているのです。 |
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