自動車や二輪車などで、「慣らし運転」という言葉を聞いた事が有る方も多いと思います。新車購入後、数百キロはゆっくり走って早めにこまめなオイル交換を行う少々めんどうなアレですね。 チェーンソーにも慣らし運転があり、こちらも自動車などと同じで部品と部品が接触する部分、チェンソーではとりわけピストンやシリンダー等のエンジン内部部品に対して行われます。 新品のピストンやシリンダー、各部のベアリングなどの部品は、それぞれの摺動対象に対して繰り返し動作する事により次第に部品同士が擦れて馴染み、よりスムーズな動作が可能となります。この、新品の部品同士をすりあわせてスムーズに動作する状態を作るのが慣らし運転の目的です。 現在の高い生産技術により、徐々に慣らし運転の必要性は低くなって来ているので、そこまで重要視される項目でもありませんが、やはり折角買った大事なチェンソーなので「慣らし運転はしっかり行いたい!」と言う方も多いかと思います。 今回は、意外と知られていないチェンソーの正しい慣らし運転について解説して行きます。 |
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チェーンソーの慣らし運転といえば、買ってすぐ燃料を満タン給油してエンジンを始動し、そのままアイドリング状態でガス欠になるまで空運転、というのが定番ですが、実際はこの方法はあまりおすすめできません。 チェンソーのエンジンは空気冷却式、いわゆる空冷エンジンなのですが、エンジンを冷却するための冷却風はリコイルスターターの更にエンジン側(内側)に配置されているフライホイールに装備されたファンにより冷却経路に取り込まれます。 フライホイールの回転数はエンジン回転数と=(イコール)なのでアイドリング時の低い回転数ではエンジンを冷却するための充分な冷却風の取り込みが行えずエンジンの冷却が不十分となり、気温や環境によってはエンジン内部やイグニッションコイル等に深刻なダメージが発生する場合もあります。 また、長時間のアイドリングは燃焼室内やマフラーにカーボンが堆積する原因にもなりますので注意が必要です。 |
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チェーンソーの慣らし運転を行いたい場合どのように行えばいいのか? 方法はいくつかあります。 初心者ユーザーにおすすめなのが、使い始めてから燃料タンク満タン2〜3回給油するまでの間、できるだけチェーンソーに負荷を掛けずに軽作業でチェーンソーを使用することです。スロットル操作も優しく行うのが良いでしょう。 他の方法では、混合燃料を作成する際に高品質なFD級2サイクルエンジンオイルを使用し、なおかつ指定の混合比率よりも少しだけオイル成分を多くして使用する方法もありますが、チェーンソーの機種によっては調子が悪くなる場合もあるのでおすすめはできません。 チェーンソーのエキスパートユーザーの方でしたら、燃料タンク満タン2〜3回給油するまでの間キャブレター調整で燃料を通常よりも濃くセッティングし、最高回転数を若干落として使用する方法がおすすめです。こちらも最初は軽作業から始めるのがよいでしょう。 またチェンソーの慣らし運転についてですが、現在の高精度なエンジンではそう丁寧に行わなくても大丈夫です。むしろ慣らし運転を行わずそのまま使用している例も無数にありますので、特に気にならなければそのまま使ってしまって問題ありませんので安心してください。 |
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