チェーンソーには木を切るための刃が取り付けられており、使用していくうちに刃が摩耗したり破損したりすることで切れ味が徐々に落ちていきます。 切れ味の落ちてしまった刃をまた以前のように切れるようにするためには、目立てと呼ばれる刃を削って切れ味を取り戻す作業が必要になってきます。 チェーンソーの刃には上刃と横刃というものがあり、上刃目立て角とはその上刃の角度のことを表しています。 上刃の目立てを行う場合適正な角度は刃の種類によっても違いますが、カッターと交差した90度の位置からチッパー型やセミチゼル型なら35度、チゼル型なら30度が適正だと言われています。 全ての上刃をこの角度に揃えて目立てを行う必要があります。 特にヤスリを使用して目立てを行なった場合、目視した状態では角度が合っているように見えても実際には鋭角になり過ぎていたり鈍角になっていたりする刃が混在してしまうことも多いため、これが刃の切れ味を落とす原因になる場合も多いと言えます。 ですから目視だけではなくゲージで角度をしっかりと計測して全ての刃の角度を均一にすることが重要だといえます。均一になっていない状態は切れ味だけでなくチェーン自体の寿命を縮めることにも繋がります。 特に上刃は最初に木に切れ込みを入れるための重要な役割がありますから、目立て角には気を付けなければいけないと言えるでしょう。 |
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チェーンソーには上刃のほかに横刃と呼ばれる刃も取り付けられています。この横刃の切れ味も木を切る上では非常に重要なため上刃同様横刃も目立てを行ない常に切れ味を維持する必要があります。 横刃目立て角も刃の種類によって角度が異なるため、刃に適した角度に調整を行う必要があります。 横刃目立て角を見るためには刃を置いた状態で横から目視してみることが一番簡単でしょう。 チッパー型は角度が90度、セミチゼル型は85度、チゼル型は75度が適正と言われており、セミチゼルやチゼルはかなり前屈した傾斜になっています。 この角度はチェーンソーを使っていくうちに徐々に摩耗していくため、切れ味を維持するためには日々のチェックが欠かせない角度だと言えます。 特にセミチゼルやチゼルに関しては、チッパーと違い前屈している特殊な形状のためどうしても摩耗しやすいと言えるでしょう。目立て角の調整も素人には行ない難いため、初しぃん者向きではない刃だと言えます。 角度が90度のチッパー型は初心者でも目立て角の角度が調整しやすいため、初めてチェーンソーを使う人はチッパー型で横刃目立て角の調整を見に付ければ良いのではないでしょうか。 上刃同様横刃の目立て角も常に調整を行い切れ味を維持しましょう。 |
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上刃目立て角同様上刃切削角の調整もチェーンソーの切れ味を保つためには大切なポイントだと言えます。 上刃目立て角は木を切る際に切れ込む角度として重要でしたが、上刃切削角は切れ込んだ後に木を切るために必要な角度だと言えます。 この角度を何度にするかで木をどのように切るかが決まってきます。 上刃切削角を鋭角にすればそれだけ切れ味が鋭くなり柔らかい木や枝を切るのに適した状態になります。しかし鋭角にすればするほど硬い木などを切った時に欠けたり摩耗しやすくなります。 逆に角度を鈍角にすれば硬い木を切っても刃が欠けることが少なくなり刃の摩耗も抑えることができると言えるでしょう。 もちろん鈍角の場合には、刃の切れ味があまり良くないため柔らかい木や枝などを切ることが難しくなるため、刃の角度によって一長一短があると言えます。 柔らかい木でも硬い木でも対応できる上刃切削角の角度はおよそ55度だと言われていますから、通常はこの55度の角度に上刃切削角を調整しておけばよいのではないでしょうか。 この55度という角度はあらゆる場所での使用に対応できる角度だと言えるでしょう。 このように上刃切削角の角度はチェーンソーで切る木の硬さなどに直結しますから、基本は55度ですが木の種類によって角度の調整を行うことで切れ味を変化させることも可能になるでしょう。 |
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