チェーンソーに用いる重要部品であるソーチェンの滑らかな動きを実現するために用いられる各種チェンオイルの中で、最も多くの利用者を獲得しているのが、鉱物性チェンオイルです。 鉱物性チェンオイルとは、鉱物由来のオイルを精製し、さらにソーチェンの円滑な動きを促す効果を持つ様々な添加剤を加えることで通常よりもソーチェンをより円滑に動かすことができる性能を持たせたオイルのことです。 鉱物性チェンオイル、いわゆる鉱物油はチェンオイル各種の中で最も手頃な価格で購入する事ができる上、入手経路が多岐にわたっているという利便性も特徴です。いわば、チェーンソーを使用する上で最もオーソドックスな主流のチェンオイルがこの鉱物性チェンオイルというわけです。 オイル自体に添加されている添加物が持つ効能から、通常の油脂類よりも非常に粘度が高く、ソーチェンの高速回転によるオイルの飛散を抑えることができる上、ガイドバーに対してしっかりと付着させることができる為、使い勝手の面でも優れた効果を有しています。 ただし、粘度が非常に強いため耐久性が高く少量で高い効果を発揮する事ができる反面、衣類などに付着するとなかなか落とす事ができないので注意が必要で、また鉱物由来のオイルのため、作業時に飛散したチェンオイルの土壌への影響が懸念されてもいます。 |
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植物由来の材料を主成分として製造する為環境にも大変優しいと言われるのが、植物性チェンオイルです。その主成分の大半を植物由来の材料で補っているため、作業中にオイルが飛散した場合も土壌への影響が非常に少なく、特にチェーンソー上級者の方が扱う上で最も推奨されるチェンオイルの一つです。 また植物由来のオイルでオイル自体の粘度が比較的緩く、身体に付着した際のべたつきなども少ない点が特徴です。 ただしオイル粘度が非常に低いため、チェンソーからのオイル吐出量を通常より多く調整する必要があり、鉱物油に比べて若干オイルの消費が激しくなります。 価格面でも、一般的な製品として普及している鉱物系のチェンオイルと比較して若干高価で、また長時間空気に触れていると飴のように固まってしまうため、使用後は必ずバー、ソーチェンをはじめ各部の清掃を行わなければならないという難点があります。 価格も高く、取り扱いも少し注意が必要な点から日本では愛用しているユーザーは決して多くはありませんが、土壌への配慮や環境に優しいオイルであることから、こだわり派のプロユーザーからは熱い支持を受けています。 また、国によっては鉱物性チェンオイルの使用を規制し、植物性チェンオイルの使用を推奨している国もある程です。 |
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別名、バイオチェンオイルとも呼ばれ、環境にも優しく非常に高性能なチェーンソー専用のチェンオイルとして人気なのが、生分解性チェンオイルです。 生分解性チェンオイルはその名称からも分かるように、微生物による分解作用に着目した新世代のチェーンソー専用チェンオイルで、従来の鉱物性チェンオイルのような環境にも悪影響を及ぼしやすいオイルと比べ、環境に対して非常に優しい特性を有しています。 チェーンソー作業時に必ず土壌にチェンオイルが飛散してしまいますが、生分解性チェンオイルの場合は微生物の分解作用によって飛散したオイルは分解されてしまうので、環境を傷つける心配もほぼ解消されています。 似たような性質を持つ植物性チェンオイルでは欠点となっていたオイルの粘度の低さも、生分解性チェンオイルでは多少改善されており、耐久性やオイル切れに関しても扱いやすくなっています。 このように、いわば植物性チェンオイルと鉱物性チェンオイルのメリットをそれぞれ融合したチェンオイルです。 唯一のデメリットは、価格面で鉱物性や植物性と比べやや高いという点です。 ただし、総合的には非常に扱いやすく性能面でも優れたオイルです。 |
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