使用中はその力強さに、些細なことではびくともしないような頑丈な印象を持つかもしれませんが、その実チェーンソーは極めて繊細な機械といえるでしょう。 物を切る、ということが役目のチェーンソーは、総じて汚れやすいものです。切る時に生じた木のくずや使用済みのオイルなどチェーンソーを使えば使うだけその汚れは機械に絡みつき、その動作を妨げるようになるでしょう。 エンジンの回転が安定しない、エンジン自体がかからないなど、そういった重篤なトラブルも、根っこのところには汚れという問題が存在している可能性は大いにあります。エアクリーナーエレメントやエンジン冷却フィンなどは特に注意が必要です。 一度使用してその汚れでたちどころにどうなる、ということはありませんが、その負担は汚れを取り去ってしまわない限りとこまでもついてきます。高性能な機械を安全に快適に活用するためにも、使い終わった後の清掃やメンテナンスを忘れずに取り組むようにしましょう。 |
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チェーンソーを使用した後はできるだけメンテナンスを行う、これはチェーンソーを利用する上で心がけておきたいポイントです。毎日の如く使うという人は特に、そのつど分解掃除をしてその日の汚れを後々まで残さないように努めましょう。 また毎日使用するわけではなくても、使ったら清掃するという習慣をつけておきたいところです。汚れがついた後長く放置してしまっては、余計に落ちにくく厄介なものになってしまうので、汚れやゴミはついたばかりの取りやすいうちに除去してしまうのが一番楽な方法でもあるのです。 機械類というものは、一般的に汚れに弱いものです。元々がこみ入った仕組みの元に起動しているものですので、その中に入り込んで動きを妨げる塵や埃、廃棄物などは放置するとダイレクトに故障につながります。機械を少しでも長持ちさせて使いたいというのなら、故障の原因となるものからは、常に遠ざけておくべきです。 こまめな清掃といっても、幸いにもチェーンソーに関してはそれほど手間のかかるものではありません。簡単に分解をして、エアガンなどで溜まってしまった木屑を内部に入り込まないよう気をつけながら飛ばして、緩みやガタがないかをチェックして元の状態に戻すだけです。慣れれば十五分程度で行える処置を行うことにより、それは長きの相棒となるでしょう。 |
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チェーンソーの清掃では、まず表面の汚れを先に落としてしまうというのがポイントです。内部にゴミが侵入してしまうことを避けるために、表面にある汚れは表面にあるままに払い落としてしまいましょう。
そうして外側をきれいにし終えたら、クラッチカバーやエンジン冷却フィンなどに溜まった木屑を取り除いて行きます。 中でも一番汚れやすいエアクリーナーの清掃は非常に重要です。この部分にゴミが溜まり目づまりを起こしてしまうと、チェーンソーそのものの出力の低下やエンジントラブルに関わってくるので、必ず点検を行ってください。汚れはきれいに除去して、ひどいようならブラシを使ってこそげ落とすように処理してみるといいです。 エンジン周りの点火プラグや、燃料フィルターなども同様ですね。エアクリーナーよりはそうそう汚れることもないでしょうが、プラグの電極にカーボンが堆積してエンジンが掛からなくなる事もあります。そうなる前に整備を行い、どうにもならない汚れはパーツを交換してでもよい状態を保つようにします。 長時間動かした時はマフラーもチェックして、カーボンの付着を確かめてみるのも忘れないでください。細かいポイントの点検により、チェーンソーとしての能力をいかんなく発揮させることができるようになります。 |
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