チェーンソーを購入する時にまず注目して頂きたいのが「排気量」です。チェーンソーには電動式のものもありますが、十分なパワーを持った製品を選ぶならエンジン式のものを選びましょう。エンジン式チェーンソーは自動車と同じように排気量が表示されており、排気量の大きい機種ほど高出力で短時間で物体を切断することができます 簡単な日曜大工や小径木の切断用なら排気量30cc前後のチェーンソーがオススメです。チェーンソーの中でも比較的小型のクラスですが、軽量で取り回しがしやすく扱いやすいモデルが多く販売されていて、ガーデニングや庭木の手入れにも十分な出力です。 太めの木材や立木の伐倒(切り倒し)に使用するなら、排気量40cc前後のチェーンソーが必要です。排気量が小さいものを選んでしまうと切断に時間がかかりますし、本体の負荷が大きくなって故障の原因になってしまいます。 直径50cm以上の木を切断する場合や、大径木を伐倒する場合には50cc以上の排気量があるチェーンソーが必要になります。このクラスになると林業家向けの業務用チェーンソー(プロソー)ばかりで価格も大変高価になりますが、抜群の性能を発揮します。 大排気量のものほど太い材料を切断できますが、取り回しがしにくいため小さなものを切断するのには不向きです。ただ大きい排気量のチェーンソーを選べばよいというものではなく、自分の目的に合ったチェーンソーを選んでください。 |
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チェーンソーは大きく分けると二種類のタイプに分かれます。一つはエンジントルクを重視したトルク型、もう一つはチェーンの回転数を重視した高回転型です。 トルク型チェーンソーは、高回転よりもエンジンの粘り強さを重視したチェーンソーで、硬い木を切った時など高い負荷がかかってもエンジンの回転数が落ちにくい設計になっていおり、トルク不足のチェーンソーで硬い材料を切断しようとすると、チェーンの回転が止まってしまう可能性があるのですが、トルク型のチェーンソーはエンジンの生み出すトルクで力強くチェーンを駆動させるので、硬い材料にもしっかりと食い込んで切断することができます。 高回転型チェーンソーは、エンジンの粘り強さよりも最高回転数を高めることを重視しており、回転数が多い方が単位時間あたりに材料に何度もチェーンが接することになりますから、負荷が高くない作業の場合はより短時間で切断することが可能です。 細かい作業をするときなども高回転型の方が切断面がトルク型に比べて滑らかです。 硬い材料を切断することが多いのなら材料の硬度に負けずにしっかりと切断できるトルク型、なるべく早く材料を切断したいときは高回転型のチェーンソーがおすすめですが、高回転型は高い回転数を維持しながら使用しないと本来の能力を発揮出来ないので、初心者ユーザーにはトルク型チェーンソーの方が扱いやすい傾向にあります。 |
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チェーンソーには国産のものと海外産のものがありますが、全体的な傾向として国産のチェーンソーはトルク型、海外産のチェーンソーは高回転型が多く、特に排気量50ccクラスのチェーンソーではその違いが顕著です。 なぜそのような傾向があるのかというと、チェーンソーの使用目的や作業環境が絡んできます。 海外の林業現場は中〜大径の軟材の伐倒、枝払い、玉切りが主となっており、大きな木をスムーズに素早く切断する事が求められるシーンが多くなります。そういった作業に適応するため、切れ味の良い高回転型チェーンソーが多い傾向となっています。 それに対して日本の林業現場では中経木を対象とした作業がメインになります。軟材の処理ばかりであれば高回転型も良いですが、様々な硬度の木材を処理する場合は、どんな硬さのものでもバッチリ切断できるトルク型のチェーンソーが好まれました。 また、高回転型に比べてトルク型のチェーンソーの方が長時間の作業でも作業者への負担が小さいのも日本でトルク型が好まれてきた理由の一つです。 このような木材の違いや作業環境の違いや、長時間作業する日本人の勤勉さなどの要因で主流となるチェーンソーのタイプの違いを生んだのです。 |
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