リコイルスターターはエンジンスターターの一種です。 最も原始的なエンジンスターターは、クランクシャフトやフライホイールに直接付けられたプーリーなどにロープを巻き付けたもので、ロープを強く引っ張ってクランクシャフトに勢いをつけさせてエンジンを始動させるものです。このような方式のスターターはシンプルで軽量ですが、エンジンを始動させるたびにロープを巻き直さなくてはいけません。競艇用のエンジンにはこの方式のスターターが採用されていますね。 これに対し、小型エンジン機器に普及しているリコイルスターターではプーリーとクランクシャフトをワンウィクラッチを通じて接続する構造を用いる場合が多く、ワンウェイクラッチによりプーリーからクランクシャフトへのエンジンを始動させる方向へトルクが伝わりますが、逆方向へ回転は伝達される事はありません。 従って、エンジンを始動させた後にロープがクランクシャフトの回転に巻き込まれないようになっています。 それと同時に、バネでロープを自動的に巻き戻すという仕組みが組み込まれており、繰り返し始動を試みられるように出来る様になっています。 チェンソーにもこちらのリコイルスターターが採用されています。 |
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チェンソーにはこのリコイルスターターが一般的で、メリットとしては人力なので重量が軽く済み、メンテナンスが簡単で、コストが安く済むという事が挙げられます。 リコイルスターターはひもを引いた時だけスターターの内部にある爪が飛び出して、クランクシャフト軸に付けられたカップの内側に引っかかって、強制的にクランクシャフトが回転させられるので、エンジンを始動させる事が出来ます。 ひもはゼンマイによって元に戻るので、その際に爪も中心部に納まる仕組みになっています。 従来はひもを早く引っ張れば引っ張るほどクランクシャフトの回転速度が速くなるので、エンジンを始動されるのにはひもを強く引く必要がありました。しかし、最近ではひもを強く引っ張らなくてもエンジンを始動されられる構造になっているものが出てきています。 これはひもを戻すためのゼンマイとクランクシャフトを動かすゼンマイとの構造が二重になっていて、ひもをゆっくりと引っ張るだけで中の太いゼンマイが働いてひもを引いたのと同じ方向に早くて強い回転力でクランクシャフトを回転させるものです。 |
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最近ではチェンソーのリコイルスターターも軽く引けるものが多くなってきました。 と言うよりほとんどのチェンソーが従来よりも軽く引っ張るだけでエンジンを始動する事が出来るようになったと言っても過言ではないでしょう。 デコンプから始まって、排気デコンプ、リコイルスターターの改良など、今では色々な種類が用意されていますよね。 ほんの数年前まではリコイルスターターを引っ張る力を軽くするものはマニュアルで作動させるデコンプくらいしかありませんでした。 最近のチェンソーはエンジン始動がすごく楽になったと言えますね。エンジンの始動性も良くなったののも合わさってスターターを引っ張る感覚が穏やかになったと思います。 また、質の良い混合オイルを使うとエンジンの始動性が良くなる場合もあります。プラグなどもまめに点検し、劣化している場合は交換するのがお勧めですね。また、リコイルスターターも機械の一部ですので、定期的に清掃やかく部品の点検を行うのがよいでしょう。チェンソーに限らず、道具というものはこまめなお手入れや保管方法を適切にすることによって、いつまでも使いやすく長持ちされる事が出来るというわけですね。 |
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