チェンソーというのは、決まった形があるようにみえて、実は変り種ともいうべき、現在のポピュラーな形状や方式とは異なった変わったチェーンソーがありました。そのうちのひとつが2人用のチェンソーで、これはチェンソーの歴史の中でも初期につくられたチェンソーがそういったものでした。 その表現のとおり、2人力をあわせて運用するわけですが、逆に言うと二人でいないと扱えないモデルともいえる代物です。その理由はじつのところ、重さにあります。 なんとこの初期のチェンソーは、重さが60kg以上するものであり、とても一人で持てるようなものではありませんでした。そうきいてしまうと、「そんなもの使えないじゃないか」とおもう人もいるでしょうが、それまで手動であった行為を動力によって動く道具が登場したわけですから、当時はそれでも十分画期的で沢山の数が売れたといいます。 現在から考えればその重量や構造を考えるとかなり取り扱いが大変で、今では2人用チェンソーなどどこにも売っていませんが、当時は相当画期的だったんのでしょう。しかし、二人で扱うといっても一人にかかる重さは単純計算でも30kg。 チェーンソーを扱う者としては、そんな重たいものを長時間振り回せるかと考えると首を傾げる一方です。チェーンソーの歴史を語る上で必ず登場する形式ではありますが、今考えるととんでもない機械ですね。 |
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チェンソーの変り種を語る上で、外せないものの一つに2気筒エンジンのものがあります。 これはチェーンソーを開発上で登場したモンスターマシンともいうべきものであり、かなりの大きい機体で存在しました。初代のチェーンソーは二人でないと運用できないような重さ(60kg以上)くらいあるものでしたが、こちらのアイテムにかんしていっても重量はそれなりにあり、現在で考えればまずありえないモデルです。 しかしながらこの2気筒エンジンのモデルの中でも水平対向式のものが特に面白いスペックをもっていました。 その特徴というのがチェーンソーを扱う上ではついてまわる、振動や騒音を軽減しているという事です。ピストンを対向式に配置することによって互いの振動を打ち消しあっているわけであり、このおかげで低振動を実現したわけです。 そう聞くと振動に苦しんでいるユーザーにとってみれば、現在でも有用なんじゃないか?と考えたりするかもしれませんが、実のところこのアイテムが登場したのは1980年代であり、現在のマシンのほうが、扱い方も楽な上に設計上優れた振動対策がなされているので、復刻モデルが登場することはまずないでしょう。 振動低減を狙った水平対向エンジンの採用はすごく理にかなった設計ではありますが、設計上大型化と重量増が避けられない問題や部品点数増加による故障リスクの増加の問題などをクリアしない限りは難しいのが現実です。 |
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チェンソーの歴史をひもといてみると、ロータリーエンジンを搭載したモデルも存在しました。 今考えてみるとびっくり仰天のこのアイテムは日本で開発されたものもあり、当時は業界内でも騒然としました。それではなぜ、現代においてロータリーエンジンタイプのチェーンソーが出回っていないかというと、いくつか問題があったためです。 ひとつは重量です。 初期の二人用チェンソーにくらべれば極めて軽量ですが、当時の他のモデルと比べてもかなり重量がかさんでいたのは事実で、長時間もちあげて使用しなくてはいけない事を考えるとユーザーが手を伸ばしにくい要因の一つとなってしまいました。 もうひとつが整備の難しさです。 チェーンソーというものは使用を続けるなかで整備を行う事は必須となってくるわけですが、ロータリーエンジンのモデルに関して言えば、やたらとこの作業が難しく大変だったというのが衰退してしまった原因の一つです。 ロターリーエンジンというのは、エンジンの中でもかなり異質な構造しているために、それまでのチェンソーを整備したことがあるユーザーからしても、かなり取り回しの難しいものとなってしまったわけですね。 重さと整備の難しさ。 簡単に言えばこの二つが原因で嫌われてしまったわけですが、駆動方式が違う以上、使い心地もかなり違ったのだと思います。今となっては殆ど触れる機会はない代物ですが、どんなものであったかは気になるところですね。 |
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